Villageナビシニアの住まいコラム
賃貸の基礎知識

シニア賃貸の申込みキャンセル|契約成立・預り金・連絡方法を確認

賃貸住宅へ申し込んだ後に、体調、家族の事情、転居時期が変わることはあります。取りやめたいときは、まず不動産会社へ早く連絡し、「まだ申込みの段階か」「貸主の承諾や契約書への署名が済んでいるか」「支払ったお金の名目は何か」を確認してください。国土交通省の相談対応事例集は、契約成立前なら申込みをキャンセルでき、契約成立前に不動産業者の求めで支払った申込金は預り金として返還を請求できると案内しています。一方、契約成立後は単なる申込み撤回ではなく解約の問題になり、契約条項に沿った費用が生じることがあります。電話の言い争いを避け、書類と時系列をそろえて連絡しましょう。

申込みから現在までを時系列に書く

紙の上に、物件を見た日、入居申込書を出した日、審査結果の連絡日、重要事項説明を受けた日、契約書へ署名した日、貸主の承諾を聞いた日、支払日を並べます。分からない箇所は推測せず「未確認」と書き、不動産会社へ質問します。

賃貸借契約は、書類の表題や「まだ鍵を受け取っていない」という一点だけでは成立前と断定できません。契約成立の時期は、申込みと貸主の承諾、契約書の内容、当事者間の取り決めなどで判断が変わります。家族は本人の記憶を否定せず、メール、SMS、振込記録、受け取った書面を日付順に置く手伝いをします。

支払ったお金の名目と領収書を確認する

支払いがある場合は、申込金、預り金、手付金、敷金、礼金、前家賃、保証料、仲介手数料など、名目と受取人を分けます。「初期費用一式」とだけ書かれているなら、内訳書と領収書を求めます。現金で渡した場合も、受取日、金額、担当者名を記録してください。

東京都の消費生活相談FAQは、申込みや順位確保のために支払う申込金について、契約成立前にキャンセルした場合は返金されると案内しています。不動産適正取引推進機構も、宅建業者は申込みの撤回時に受領した預り金を返還しなければならないと説明しています。ただし、契約成立後の金銭の扱いは同じではありません。返金の可否を自己判断せず、契約書と内訳を基に確認します。

キャンセルは電話と書面の両方で伝える

まず担当者へ電話し、申込みを取りやめたい意思を明確に伝えます。その後、同じ内容をメールなど記録が残る方法で送ります。物件名、申込者名、申込日、取りやめる意思、支払金の有無、返金先の確認、回答希望日を短く書きます。理由は必要な範囲にとどめ、曖昧に「少し考えたい」とだけ伝えないことが大切です。

家族が連絡するときは、本人の了承を得たうえで、本人との関係と連絡を代わる理由を伝えます。個人情報のため本人確認や委任を求められる場合があります。感情的な表現を避け、「契約成立日をどの事実で判断したか」「各費用を返還できるか」「返還できない場合の根拠条項」を一項目ずつ質問します。

契約成立後なら解約条項を読む

契約成立後は、キャンセルという呼び方でも実際は解約として扱われることがあります。東京都のFAQは、契約成立後の一方的な取りやめでは全額返金にならない場合があり、中途解約条項、家賃、礼金、仲介手数料などの扱いを確認する必要があると案内しています。

入居前でも、解約予告期間や短期解約違約金の特約が問題になることがあります。契約書の「解約」「違約金」「契約開始日」「鍵の引渡し」の欄を読み、請求があれば計算式と根拠を文書でもらいます。納得できないまま追加の同意書へ署名せず、専門窓口へ相談してください。

重要事項説明と契約書を保管する

重要事項説明書、賃貸借契約書、入居申込書、初期費用明細、振込控え、メールは一つの封筒かフォルダーへまとめます。電子書面は端末だけに置かず、家族と共有できる場所にも保存します。国土交通省の資料でも、契約書や重要事項説明書などはトラブル時の重要資料として保管するよう案内しています。

説明を受けた内容と書面が違う、返金期限が過ぎても入金されない、強い言葉で支払いを求められる場合は、やり取りの日時と内容を残します。録音する場合は端末操作で混乱しないよう、まずメモとメールを優先しても構いません。

解決しないときは188や専門窓口へ相談する

返金や契約成立時期について話が合わないときは、消費者ホットライン188で最寄りの消費生活センターにつながります。不動産適正取引推進機構などの不動産相談も確認先です。法律判断が必要なら、自治体の法律相談や弁護士へ書類一式を持参します。

決め手は、申込みから現在までの事実と支払内訳がそろったことです。保留点は契約成立時期、返金対象、違約金の根拠。次の確認先は担当不動産会社と相談窓口です。別の住まいを探すときも、前の申込みの処理が終わったか確認してから、Villageナビで希望条件を見直しましょう。

まとめ

賃貸の申込みを取りやめるときは、契約成立前後で扱いが変わります。申込日、貸主の承諾、重要事項説明、署名、支払内訳を時系列に並べ、電話後にメールでも意思を伝えましょう。返金や請求で解決しない場合は、188や不動産相談、法律相談を利用してください。

よくある確認事項

賃貸の申込み後でもキャンセルできますか?

契約成立前なら申込みを取りやめられます。契約成立後は解約となる場合があるため、承諾、署名、支払いの経過を不動産会社へ確認してください。

申込金や預り金は返してもらえますか?

契約成立前に不動産業者へ支払った申込金は預り金として返還を請求できると国土交通省は案内しています。支払名目と契約状況を確認します。

契約書に署名していなければ必ず契約前ですか?

一概には言えません。貸主の承諾や当事者の取り決めなども関係するため、時系列と書類をそろえ、必要なら専門家へ相談してください。

家族が代わりにキャンセルを伝えられますか?

本人の了承を得て連絡し、本人との関係を伝えます。個人情報の確認や委任を求められる場合があるため、不動産会社へ事前に確認してください。

返金されないと言われたらどこへ相談しますか?

請求根拠を文書でもらい、消費者ホットライン188、不動産相談、自治体の法律相談などへ書類一式を持って相談します。

参照情報

国土交通省|民間賃貸住宅に関する相談対応事例集確認日:2026-10-14
東京都消費生活総合センター|賃貸アパートを押さえるために預けたお金確認日:2026-10-14
東京都消費生活総合センター|賃貸アパートを借りる契約をしたが気が変わった確認日:2026-10-14
不動産適正取引推進機構|不動産のQ&A 預り金確認日:2026-10-14
国土交通省|民間賃貸住宅確認日:2026-10-14
国民生活センター|賃貸住宅の原状回復トラブルにご注意確認日:2026-10-14

サービス・契約条件は物件や時期によって異なります。最新情報は各案内先でご確認ください。

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