Villageナビシニアの住まいコラム
暮らしの安全・防災

シニアの洗濯機事故を防ぐ|回転槽・防水性衣類・油汚れ

洗濯機の事故を防ぐ要点は、回転槽が止まるまで手を入れない、防水性の物を洗濯・脱水しない、油分の付いた物を乾燥機へ入れないことです。どれも「少しだけなら」と例外を作らないことが大切です。 防水シートや雨具は、水を通さないため脱水時に水が急に移動し、洗濯槽のバランスを崩すことがあります。食用油や美容オイルが付いたタオルは、洗濯しても油分が残り、乾燥後に熱がこもると自然発火するおそれがあります。 ここでは、ふたを開ける前、洗濯物を入れる前、乾燥を始める前の順で確認します。異常振動や焦げ臭があれば運転を止め、無理に押さえたり、再運転したりせず、販売店やメーカーへ相談します。

回転槽が完全に止まるまで手を入れない

脱水の途中でふたを開けられても、槽や衣類が動いている間は手を入れません。回転する衣類へ指や腕が巻き込まれると、大きなけがにつながります。見た目がゆっくりでも、手で止めようとしてはいけません。

洗濯物の偏りを直す、落とした物を拾う、絡んだ衣類をほどくときは、停止ボタンを押し、回転が完全に止まったことを目で確認します。電源を切った直後も惰性で回る場合があるため、急ぎません。

ふたのロックが働かない、回転中にふたが開く、停止を押しても止まらない場合は使用を中止します。自分でロックを外したり、センサーを押さえたりせず、型番と症状を販売店またはメーカーへ伝えます。

例として、靴下が内ぶたの近くに見えても、運転中には取りません。あと数秒待ち、完全停止を確かめてから両足を安定させて取り出します。深い縦型洗濯機へ手を伸ばしにくい場合は、無理に乗り出さず家族へ頼みます。

防水性の衣類やシートは洗濯・脱水しない

レインコート、雨がっぱ、防水シート、寝袋、サウナスーツ、おむつカバー、自転車カバーなどは、家庭用洗濯機で洗濯や脱水が禁止されている場合があります。見た目が布でも、裏面にゴムや樹脂の加工があれば防水性がある可能性があります。

防水性の物は水を通さず、洗濯槽の一部へ水がたまりやすくなります。脱水で水が急に移動すると、槽の回転が不安定になり、本体が大きく揺れたり転倒したりして、壁や床を傷つけるおそれがあります。

洗濯表示だけで判断できないときは、品物と洗濯機の両方の説明書を確認します。「手洗い可」であっても、その洗濯機で脱水できるとは限りません。分からない場合は製品のメーカーやクリーニング店へ相談します。

運転中に大きな振動、移動、打撃音が出たら、洗濯機を体で押さえません。安全な距離を取り、操作できる状況なら停止します。水漏れや転倒のおそれがある場合は管理会社にも連絡し、床や周囲の状態を確認してもらいます。

油分の付いた衣類は洗濯後も乾燥機へ入れない

食用油、機械油、灯油、ドライクリーニング油、美容オイルが付いたタオルや衣類は、洗濯後でも乾燥機や洗濯乾燥機で乾燥させません。油分が完全には落ちず、酸化熱がたまると自然発火するおそれがあるためです。

台所の揚げ物で使った布、マッサージに使ったタオル、機械の手入れに使った布は、普通の衣類と分けます。乾燥コースを選ぶ前に、油を使った場所から出た布が混ざっていないかを確認します。

乾燥後の衣類を槽内へ長時間放置すると熱がこもります。一般の衣類も終了後は早めに取り出し、広げて熱を逃がします。ただし、油分が付いた物は早く取り出せば安全になるわけではなく、最初から乾燥機へ入れません。

焦げ臭い、煙が見える、本体が異常に熱い場合は、扉を開けて確認しようとせず、運転を停止して電源プラグから距離を取ります。火災が疑われるときは119番へ通報し、安全が確認できるまで近づきません。

見やすい三つのカードで家族と確認する

洗濯機の近くに「止まるまで手を入れない」「防水の物は入れない」「油の付いた物は乾燥しない」と大きく書いたカードを置きます。長い注意書きより、運転前に一つずつ確認できる形が分かりやすいでしょう。

月に一度は、ふたや扉のロック、異常音、振動、焦げ臭、コードとプラグ、給排水まわりを確認します。普段と違う変化があれば、原因が分かるまで使用しません。手入れやフィルター掃除は、電源を切り説明書どおりに行います。

家族が代わりに操作するときも、洗濯物の種類を本人へ確認します。「白い物」「タオル」だけでは油分や防水加工が分からないため、どこで使った物か、裏面が水を通すかまで聞きます。

決め手は、回転槽の完全停止を待ち、入れる前に防水性と油分を分けられることです。保留点は、品物の洗濯表示と機種ごとの禁止事項です。次の確認先は、衣類や洗濯機のメーカー、販売店、管理会社です。住み替え時はVillageナビの物件情報で洗濯機置き場を確認し、見学時に搬入経路や設備を担当者へ尋ねてください。

まとめ

洗濯機では、槽が完全に止まるまで手を入れず、防水性の衣類やシートを洗濯・脱水しません。食用油や美容オイルなどが付いた物は、洗濯後でも乾燥機へ入れないでください。異常振動や焦げ臭があれば、体で押さえたり再運転したりせず、メーカーや販売店へ相談します。

よくある確認事項

防水シートは弱い脱水なら洗えますか?

弱い脱水でも入れません。防水性の物は水が抜けにくく、回転バランスを崩すことがあります。品物と洗濯機の説明書を確認し、分からなければメーカーへ相談します。

油の付いたタオルは洗えば乾燥機に入れられますか?

入れません。洗濯後も油分が残り、酸化熱がたまって自然発火するおそれがあります。油分の種類にかかわらず、乾燥機を避けます。

脱水中にふたが開いたら手で止めてもよいですか?

手を入れません。停止操作を行い、槽と衣類が完全に止まるまで待ちます。ロックが働かない場合は使用を中止し、メーカーへ相談します。

参照情報

NITE 製品安全情報マガジン Vol.377「洗濯機の事故」確認日:2026-10-12
NITE 洗濯機「脱水時に手を巻き込む」確認日:2026-10-12
Panasonic 洗濯機・衣類乾燥機 サポート確認日:2026-10-12
Panasonic 衣類乾燥機・洗濯乾燥機をご利用の皆様へ確認日:2026-10-12

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